中坪造園有限会社
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デンドロサービス樹木管理事務局

備忘録 :安全

高所作業車使用時の墜落制止用器具等の「等」とは

厚生労働省に「高所作業車使用時の墜落静止用器具等」について問合せを致しました。その答えが返ってきましたので、物忘れ防止のため下に記します。

ご質問いただきました内容につきまして、以下のとおり回答いたします。

 

「要求性能墜落制止用器具等」の「等」は、レストレイント用保護具を指すので、高所作業車において、レストレイント用保護具を使用することは可能です。ただし、レストレイント用保護具を使用する場合は、ランヤードの長さは作業床の端に到達しない長さにする必要があります。

―――ご質問―――

政令第百八十四号、労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令 労働安全衛生法施行令(昭和四十七年政令第三百十八号)の第十三条第三項第二十八号を墜落制止用器具に改めたことに伴い、労働安全衛生規則等の一部を改正する省令について。労働安全衛生規則百九十四条の二十二内の記述「当該高所作業車の作業床上の労働者に要求性能墜落制止用器具等を使用させなければならない。」の「等」は、「レストレイントシステム」の方が安全であれば使用できると判断してもよいかお尋ねいたします。より安全と考える例は、一人作業で墜落時や、電線上に墜落時などの救助される可能性が低い場合や救助が困難な場合です。宜しくお願い致します。

2019/03/25

造園業とロープ高所作業について

造園業において、フォールアレストなのか、ワークポジショニングなのか、レストレイントなのか、ロープアクセスなのかとのお話を聞くことが多いので、自分の考えをまとめておこうと思います。

①木の上で作業しているのはワークポジショニング。ハシゴや脚立で登る場合や、ロープで登る場合があり、ロープで登る時は移動用ロープと考えます。作業時はU字吊り(ランヤード)とバックアップ(メインロープ)を使用して安定姿勢を保ち作業します。バックアップロープは移動用ロープとの兼用でも、他のロープでも可。

②木の周りに足場を組んで作業する場合は、基本的にフォールアレストシステム。足場の中にロープを設置するアンカーポイントを作成してワークポジショニングと併用することもある。

③高所作業車で作業する場合、フォールアレスト、レストレイント、ワークポジショニング、より安全作業を選択可。

④壁面緑化の管理をする場合、ロープアクセスの中のロープ高所作業。

2019/03/11

1/21記載のアーボリカルチャーはロープアクセスから除外の件

1月21日の備忘録で、ISOではアーボリカルチャーはロープアクセスから除外の件ですが、ISO22846-1に記載があります。

なぜかは分りませんが、色々理由が考えられます。①地上から2つの堅固な支持物にロープを設置することができることは一般的でない。また、支持物が堅固であるか判断できることは一般的でない。双方ともできる人はいますが、皆ができる訳ではない。②メインロープが切断して、ライフラインにぶら下がった場合、高所作業車等の進入ができない限りレスキューが困難。(ロープを掛けた枝に2名以上の荷重が掛ることになり、強度に耐えられるか判断が難しい。ロープの設置方法によって枝に掛かるリアクションフォースが変わり、最高で2名×2倍の力が枝に加わる。)③ギア類が斜めの移動を想定した仕様になっているものが少ない。④樹冠中で2本のロープを伴っての移動はより危険となる。⑤フォールアレストと同様、墜落時スイングバックによる幹や枝に激突の危険性がある。など。

実際、ロープアクセスのように木に登ることはあります。その際注意している事は、ロープの設置方法はレスキューボトムアンカーとして、レスキューーが必要となった場合には地上から操作できるようにしておきます。ライフラインにぶら下がったときにスイングして幹や枝に激突する危険はないか考えて、バックアップデバイスの選択をショックアブソーバーが付いていていいのか、付かないものの方がいいのか判断する必要があります。樹上に決まったアンカーポイントがあるわけないので、2つのアンカーポイントの位置が離れてしまう場合は、なおさらスイングが起こることを考える必要があります。

結局は、墜落とスイングがない状況、緊急時には両方のロープで降下できる状況を作って登ることになります。見た目はロープアクセスっぽいですが、これはダブルクロッチと呼ばれる方法と同じ考え方で、ロープアクセスというよりはワークポジショニングとなります。

2019/03/04

高所作業車における墜落制止用器具の使用について

高所作業車では、6.75m(5m)以上の高さでは墜落制止用器具(フルハーネス)を使用しなければならない。と教えて頂き、そうなるのか~。と思っていましたが、考えてみると、高所作業車を使って一人で作業してた場合、バケット(枠)から墜落したらどうなるのか?ぶら下がって助かりはしますが、誰も降ろしてくれません。ずっとぶら下がったままで、サスペンショントラウマで死んじゃうじゃないか?

そこで、安衛則第194条の22を見てみると、「高所作業車を用いて作業を行うときは、当該高所作業車の作業床上の労働者に要求性能墜落制止用器具等を使用させなければならない。」と記載されています。「等」です。厚生労働省の方はすごいですね~。つまり、想定される危険に応じて、選択できるようになっています。

つまり、高所作業車で作業するにあたり、想定される危険に対して墜落制止用器具と命綱を使い分けることができる。使い分ける必要がある。ということです。墜落制止用器具はフォールアレストの状況下で使用します。命綱はレストレイントで使用します。「等」は本当に命綱を示しているのか?ということになります。探してみたら、「クレーン等安全規則第2章クレーン第27条2 二  労働者に要求性能墜落制止用器具(安衛則第130条の5第1項に規定する要求性能墜落制止用器具をいう。)その他の命綱(以下「要求性能墜落制止用器具等」という。)を使用させること。」とありました。

そういえば、OSHAでも高所作業車使用時は、フォールアレストかレストレイントですな。納得です。電線の上に墜落すると感電していますので助けるのが困難です。そんな場合はレストレイントとなります。

ちなみに、高所作業車関連で「墜落制止用器具に係る質疑応答集」内に次のような質問があります。                                【質問4-2】 高所作業車を用いた作業についても、特別教育を行わなければならないか。                            (答) 高所作業車のバスケット内での作業であれば、通常、作業床があると認められる ため、特別教育は義務付けられません。 なお、高所作業車のバスケット内で作業する場合であっても、高さが 6.75 メート ルを超える箇所で作業を行う場合には、フルハーネス型墜落制止用器具の使用が義 務付けられます。 ※平成 30 年 11 月 厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課

2019/02/25

ワークポジショニング樹上作業ガイドライン(中坪案)

平成31年2月1日より「安全帯」が「墜落制止用器具」となりました。「墜落の安全な使用に関するガイドライン」を見ると、ワークポジショニングシステムに関する記述が入っていて、考え方を修正する必要があることに気が付きました。そこで、上記ガイドラインを引用し、「ワークポジショニング(樹上作業)ガイドライン(中坪案)を作成してみました。

ワークポジショニング(樹上作業)ガイドライン(中坪案)

第1 趣旨

 高さ2メートル以上の箇所で作業を行う場合には、作業床を設け、その作業床の端や開口部等には囲い、手すり、覆い等を設けて墜落自体を防止することが原則であるが、こうした措置が困難なときは、労働者に要求性能墜落制止用器具を使用させる等、墜落による労働者の危険を防止するための措置を講ずることが事業者に義務付けられている。

 平成28年1月1日から施行された「ロープ高所作業における危険防止を図るための労働安全衛生規則の一部を改正」、平成31年2月1日から施行された「墜落による労働災害の防止を図るための労働安全衛生規則の一部を改正」と相まって、U字つりで行うワークポジショニング作業における一層の安全対策の推進を図るため、重要なものを一体的に示すことを目的とし作成したものである。

 事業者は、本ガイドラインに記載された事項を的確に実施することに加え、より現場の実態に即した安全対策を講ずるよう努めるものとする。

第2 適用範囲

 本ガイドラインは、ワークポジショニング用器具を使用して行う樹木に関する作業について適用する。

第3 用語

1 ワークポジショニング作業

 ロープ等の張力により、U字つり状態 などで作業者の身体を保持して行う作業をいう。 

2 ワークポジショニング用器具を構成する部品

(1)ワークポジショニング用器具

 ワークポジショニング作業に使用される身体保持器具をいう。身体の腰部及び腿部に着用する部品で構成される。

(2)ワークポジショニング用ロープ

 幹や枝等に回しがけするロープ等 で、伸縮調節器を用いて調整したロープ等の張力によってU字つり状態で身体の作業位置を保持するためのものをいう。  

(3)伸縮調節器

 ワークポジショニング用ロープの構成部品の一つ。ロープの長さを調節するための器具をいう。  

(4)移動ロープ

樹上作業で使用される、幹・枝等に設置されたロープをいう。

(5)補助ロープ

 移動ロープや、ワークポジショニング用ロープを掛け替える際、また、安定姿勢の確保や墜落防止に使用するロープ(以下「バックアップロープ」という。)をいう。

(6)カラビナ

 ワークポジショニング用器具とワークポジショニング用ロープ、ワークポジショニング用器具と移動ロープ等を接続するための環状の接続器具をいう。

(7)スナップ

 ワークポジショニング用ロープの構成部品の一つ。ワークポジショニング用ロープをワークポジショニング用器具の側部アタッチメントに接続するための接続器具をいう。

 

第4 ワークポジショニング作業に使用される器具の基本的な考え方・使用

 1 基本的な考え方

(1)ワークポジショニング作業に使用される身体保持器具(以下「ワークポジショニング用器具」という。)は、ロープ等の張力により、U字つり状態で作業者の身体を保持して行うための側部アタッチメントを有し、墜落を防止するためのバックアップを取り付けるための腹部アタッチメントを有するものをいうこと。ワークポジショニング用器具と同じ機能を有する墜落制止用器具も含まれること。

(2)ワークポジショニング用器具は実質的に墜落を防止する効果があるが、墜落した際、身体に大きな衝撃が加わるため、墜落が生じない状況で使用する必要があること。

(3)適切なワークポジショニング用器具の選択には、ワークポジショニング用ロープの長さの選択が含まれ、事業者が作業内容、作業箇所に応じて適切なワークポジショニング用器具を選択する必要があること。

(4)移動用ロープは、落下を防止するためのバックアップロープとして使用すること。伸縮調節器を用いてロープ等の張力によって必要最小限の長さに調節すること。

(5)作業時は、ワークポジショニング用ロープに加え、バックアップロープを使用し安定姿勢を保つこと。

(6)移動時、ロープの掛け替え時は、最低一つ以上のロープを使用し墜落を防止すること。その際ロープは、必要最小限の長さに調節すること。

 2 ワークポジショニング用器具の使用

(1)ワークポジショニング用器具の装着

 ア 取扱説明書を確認し、安全上必要な部品が揃っているか確認すること。

 イ 腰骨の近くで安全に安定姿勢が確保できるように、緩みなく確実に装着すること。

 ウ バックルは正しく使用し、ベルトの端はベルト通しに確実に通すこと。バックルの装着を確実に行うため、ワンタッチバックル等誤った装着ができない構造となったものを使用することが望ましいこと。

 エ 伸縮調節器は、ワークポジショニング用器具の側部アタッチメント及び腹部アタッチメントに正しく装着し、外れ止め装置の動作を確認するとともに、伸縮調節器が正しく機能するか、またベルトの端や作業服が巻き込まれていないことを目視により確認すること。

 オ ワークポジショニング用器具は、装着後、地上においてそれぞれの使用条件の状態で体重をかけ、各部に異常がないかどうかを点検すること。

 カ 装着後、ワークポジショニング用ロープが垂れ下がらないように、スナップ等を側部アタッチメントにかける、また収納袋に収める、伸縮調節器によりロープの長さを調節するなどにより、垂れ下がらないようにすること。

(2)ワークポジショニング用ロープ、移動用ロープの設置箇所

 ア ワークポジショニング用ロープ、移動用ロープを設置する幹、枝等は、作業に対し十分耐え得る堅固なものであること。設置箇所の強度に疑いがある場合は、足場等の堅固な設置箇所を設ける等の処置を講じること。

 イ ロープの設置による摩擦が不安全な状態となる場合は、養生等の処置を講ずること。

(3)ワークポジショニング用ロープ、移動用ロープの使用方法

 ア 原則としてそれぞれ取付けるアタッチメントより高い位置に設置すること。

 イ 安定姿勢が確保できる位置に設置すること。

 ウ 伸縮調節器を用いてロープ等の張力によって必要最小限の長さに調節すること。

 エ 設置の度、使用前にロープによじれや、不安全な状態となる枝や幹との干渉がないことを確認したうえで、カラビナ等の接続器具が各アタッチメントに正しく装着されているか、外れ止め装置の動作は確実に機能するか確認すること。またロープを最小限の長さに調節し、徐々に体重を掛け、設置箇所の強度、伸縮調節器が正しく機能するか確認すること。

 オ 移動用ロープの掛け替え時、ワークポジショニング用ロープを使用する場合は、必要最小限の長さに調節すること。ワークポジショニング用ロープが設置箇所からずれ落ちる可能性がある場合は、補助ロープを使用する等墜落が生じない措置を講ずること。

(4)カラビナ等の使用方法

 ア カラビナ等は、一般的に曲げ荷重・外れ止め装置への外力に関しては大きな荷重に耐えられるものではないことを認識したうえで使用すること。

 イ 回し掛けは、カラビナ等に横方向の曲げ荷重を受ける等の問題が生じるおそれがあるため、出来るだけ避けること。

 ウ ロープ等がカラビナ等の外れ止め装置に接触すると、外れ止め装置が不用意に開くことがあるので、カラビナ等を取り付ける際は、外れ止め装置の向きに注意すること。

 

第5 点検・保守・保管

 ワークポジショニング用器具等の点検・保守及び保管は、責任者を定める等により確実に行い、管理台帳等にそれらの結果や管理上必要な事項を記録しておくこと。

1 点検

 点検は、日常点検のほかに一定期間ごとに定期点検を行うものとし、次に揚げる事項について作成した点検基準によって行うこと。定期点検の間隔は半年を超えないこと。点検時には、取扱説明書に記載されている安全上必要な部品が全て揃っていることを確認すること。

 (1)ベルトの摩耗、傷、ねじれ、燃料・オイルによる変色・硬化・溶解、紫外線による経年劣化

 (2)縫糸の摩耗、切断、ほつれ

 (3)金具類の摩耗、亀裂、変形、錆、腐食、樹脂コーティングの劣化、回転部や摺動部の状態、リベットやバネの状態

 

  (4)ロープの摩耗、素線切れ、傷、やけこげ、キンクや撚りもどり等による変形、燃料等による変色・硬化・溶解、紫外線による経年劣化、アイ加工部の状態

 各部品の損傷の程度による使用限界については、部品の材質、寸法、構造及び使用条件を考慮して設定することが必要であること。

 

 ロープ等の摩耗の進行は早いため、少なくとも1年以上使用しているものについては、短い期間で定期的に目視チェックが必要であること。特にU字つりで使用するワークポジショニング用ロープや、ワークポジショニング用器具の腹部アタッチメントがロープやベルトになっているものは摩擦による損傷が激しいので、こまめな日常点検が必要であること。また、金具類との接続箇所が傷みやすいので入念な点検が必要であること。

 また、工具ホルダー等を取り付けている場合には、これによるベルトの摩耗が発生するので、定期的にホルダー等で隠れる部分の摩耗の確認が必要であること。

2 保守

 保守は、定期的及び必要に応じて行うこと。保守に当たって、交換する部品は製造者が推奨する仕様・強度が保証された器具を使用すること。

 

 (1)ベルト、ロープ類の汚れは、ぬるま湯を使って洗い、落ちにくい場合は中性洗剤を使って洗った後、よくすすぎ、直射日光に当たらない室内の風通しのよいところで自然乾燥させること。

 (2)金具類が水等に濡れた場合は、乾燥した布でよくふきとった後、直射日光に当たらない室内の風通しのよいところで自然乾燥させること。

 (3)金具類の回転部、摺動部は製造者の使用に従い注油等を行うこと。その際、ベルト、ロープ類に付着しないよう配慮すること。砂や泥等がついている場合はよく清掃して取り除くこと。

 (4)一般的にU字つりで使用するワークポジショニング用ロープや、ワークポジショニング用器具の腹部アタッチメントがロープやベルトになっているものは摩擦による損傷が激しいので、ロープのみを交換するか、周辺器具も同時に交換すること。交換にあたっては、製造者が推奨する方法によることが望ましいこと。

2 保管

   次のような場所に保管すること。

 (1)直射日光に当たらないところ

 (2)風通しがよく、湿気のない所

 (3)火気、放熱体等が近くにない所

 (4)腐食性物質が近くにない所

 (5)ほこりが散りにくい所

 (6)ねずみの入らない所

 

第6 廃棄基準

1 一度でも落下時の衝撃がかかったものは使用しないこと。

2 点検の結果、異常があったもの、摩耗・傷等の劣化が激しいものは使用しないこと。

3 誤使用防止のため使用できない状態にした後、破棄すること。

※本文の複写・引用・転載禁止

平成31年3月30日訂正:平成28年7月1日から→平成28年1月1日から。平成30年2月1日から施行された→平成31年2月1日から施工された。

2019/02/01

ワークポジショニング作業とロープ高所作業

樹上作業におけるワークポジショニングシステムとロープアクセスシステムについて、ざっとした説明は、ワークポジショニングシステムは、「ロープ等の張力によりU字吊り状態などで作業者の身体を保持して行う作業」ロープアクセスシステムは、「昇降器具により身体を保持しつつ行う作業」となっています。また、U字吊り(ワークポジショニング)は墜落制止用器具から除かれていること、墜落制止用器具は、作業時に義務付けられ、昇降は基本的に異なる概念であることから、(「法令42条の規定の対象機械等」「墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン」)

樹上作業において、ワークサドルが使用できる場面と、フルハーネスを使用する必要がある場面を個人的な解釈により分けてみました。

ワークサドル使用:U字吊りにして作業している時。ロープで昇降している時。(移動用ロープで移動しているのであって作業していないため。)

フルハーネス使用:U字吊りにしないでロープにぶら下がって作業している時(樹木調査など)この場合はライフラインも必要。ちなみにフォールアレストとなる、高所作業車や足場を利用しての作業も。

もちろんワークサドルもフルハーネスもISOの規格に準じている必要がある。この解釈はあっているのだろうか。楽するための法解釈ではなく、より安全作業のためであることに気を付けたい。

日本が東京オリンピックに向けて、外国人労働者が増えることにより安全基準をISOに寄せて行っているのであれば、ISOでは、アーボリカルチャーはロープアクセスから除外となっているので、個人的には樹上で仕事をしている時はワークサドルでいいんじゃないの?と思います。

2019/01/21

フルハーネスは必要

先の投稿にて、フォールアレストシステムは樹上作業では危険であると書きました。樹上作業ではない(木の中からではなく外からする木の作業)が木に関する仕事でフォールアレストシステムの方が安全である場合は当然フルハーネスを使用します。例えば高所作業車に乗って作業をするとき、足場を組んで作業する時などです。ちなみに米国の場合、高所作業車使用時はフォールアレストシステム若しくはレストレントシステムとなっています。混乱しますが、高所作業車の場合でもフルハーネスの方が危険な場合は、レストレイント(命綱)となります。

2019/01/14

安全帯が墜落制止用器具に(樹上でのフォールアレストについて)

平成31年2月1日からフルハーネス(フルボディーハーネス)を使用しないといけないらしい。と噂になっています。フルハーネスにも墜落時にのみ機能(使用)するタイプもあれば、身体保持機能によりぶら下がって作業する際に使用できるタイプもあります。また、フルハーネスは「フォールアレスト用保護具」との事ですが樹上作業で使用するには危険が伴うと思います。それは樹上作業では垂直面若しくは平面の作業というより、垂直面から枝に乗り出した3次元的な作業であることに起因します。1つ目に、墜落時に振り子状態になり木の枝や幹に激突するおそれがあること。2つ目に、墜落が垂直に起こらない時にディッセンダーやバックアップデバイスが機能しない恐れがあること。3つ目にランヤードを取り付ける枝や幹に墜落時衝撃荷重が掛った際、樹種、時期、太さ、向きなど多くの要因から強度の判断ができないこと。です。

実際イギリスでは、フォールアレストシステムを使用してはならない状況には、確か1つ目の事が記載されていたと思います。胴ベルト型からフルハーネスに移行していることは作業者にとっては大変いいことと思います。しかし、何でもフルハーネスではなく、自分の作業の安全のために、どの状況下ではフルハーネスが有効であるか知ることが大事ではないかと思います。加えて、サスペンショントラウマについても知っておく必要がありそうです。

2019/01/07

クライミングの前に(樹形:双状幹 その2)

双状になった、折れた幹から新芽が立ち上がって何本も芯がある木の事です。何本か立上った幹のうち、木の中心に近いものが一番大きくなっている気がします。また、その一番大きな幹が最初に枯れ始めることが多いように感じます。そんな木の伐採の依頼があった場合、つまり、双状になった幹の内1本でも枯れている木の伐採の仕事をすることになったときに注意していることは、分岐した箇所の状態をよく確認することです。多くの場合は幹に腐朽が診られます。浮皮になっていて確認しずらい場合がほとんどなのでよく確認します。幹の分岐箇所はほとんど癒合していないのに加え、腐朽しているなんて!

木の見た目はホウノキのようですので、仕事しにくいけどできるな~。と思ってしまいます。もちろん最初に考えるべきことは登らずに作業する方法です。伐倒できないか、高所作業車やクレーン車が使えないかなどです。どれもダメな場合は足場を作ることです。とにかく登ってはいけません。それでも仕方ない場合は残った幹に横物の棒を付けて階段状にして作業することができますが、今まで足場を組めない現場はありませんでした。ただし車も入らないので足場の設置より搬入・搬出代が掛かります。見積もりを間違えて足場の設置代が無くて赤字になっても、いい勉強だと言い聞かせています。どうにかなると思って見積すると時々バチが当り、反省することになっています。

2018/12/10

クライミングの前に(樹形:双状幹 その1)

飛騨高山の雪は湿気が少なくさらさらで、軽い雪が降ります。雪の量もそれほど多くありません。しかし平成26年(2014年)の12月に重い雪が降りました。その時、多くの木が被害を受けました。そのため翌年、断幹した木の数量は219本になりました。(お陰で開始から3週目で7㎏体重が減り健康体となりました。)その際色々な種類の被害木がありましたが、幹折れした木の多くが、過去の樹冠頂部の幹折れ箇所から数本分岐した幹でした。大径木では昭和56年の大雪で折れた後分岐した幹であることが推察されました。

本来、入皮で2本立ちのように双状になった木の伐採(断幹)の時には、その2本をラッシングベルトなどで断幹中に幹割れしないように締付けて作業します。しかし、片方が落下して欠損している場合の断幹は締付けることができないため大変危険です。まず検討するのは「伐倒できないか」です。次に「高所作業車やクレーン等が使用できないか」、「幹折れしないようにケーブリングできないか」、などです。どうしても昇らなくてはいけない時は、断幹方向幹割れする方向にリギングはしてはいけません。加えて幹に力が掛らないように地上に幹を激突させ、飛び跳ねを防止するセッティングを検討したり、周囲に木があればトランスバースを検討するなどが必要です。繰り返しになりますが、まずは登らない方法を考えることが必要です。登りたくなるのは高い所が好きなのだろうか?馬鹿なのか?ついつい登ろうとしちゃいます。

追加:ケーブリングした木を断幹する際は、ケーブリングした上に枝や幹が接触したり、枝の場合はケーブリングの上に乗らないように注意しないといけません。枝を外しに行くのは危険で大変ですし時間も掛ります。ケーブリングしている上に幹が落ちてその衝撃で幹折れしたら、幹と一緒に地面に真っ逆さまです。加えてケーブリングが必要な弱い木の場合、ケーブリングを引っ張りすぎると断幹の衝撃で反対側に折れますな。

2018/12/03

中坪造園有限会社 〒506-0818 岐阜県高山市江名子町1749番地 TEL/0577-33-0361 FAX/0577-35-2828